活動報告
活動報告
PTSD(心的外傷後ストレス障害)―トラウマに寄り添う支援について学ぶ
2021-05-11
ふくしま心のケアセンターからの派遣で、精神科医の宮川明美先生が月に1回なごみに支援に来てくださっています。宮川先生は普段は富岡町にある『ふたば医療センター附属病院』で常勤医として働いていらっしゃいます。11月には、なごみスタッフを対象に、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の方への支援について、ミニ勉強会を開催していただきました。PTSDは、強いストレス体験の後に、強い恐怖感や無力感、悪夢、フラッシュバックなど、さまざまな症状が現れる状態です。宮川先生がPTSDの患者さんにどのように関わり、どのように回復していったかについて、過去の症例をもとにお話いただきました。PTSDは、服薬治療だけでなく、調子を崩すきっかけや自分をコントロールする方法を一緒に探していくこと、本人を取り巻く周囲の人へのサポートなど、環境調整をすることも大切だと教えていただきました。被災地では、トラウマ体験によって生活に支障が出ている方にお会いすることがあり、その症状や状況もさまざまです。ひとりひとりに寄り添った支援をするためのヒントをたくさんいただきました。(ケアセンター 足立)