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活動報告

活動報告

3.11からの10年を振り返って ~大川 貴子~

2021-03-11
 2021年3月11日、皆様はこの日をどのようなお気持ちで過ごされていますでしょうか。東日本大震災そして東京電力福島第一原子力発電所の事故から10年の月日が経過しました。
 私にとってのこの10年は、いつ、どこで、何をしていたのかの記憶をたどることが難しく、「本当にそんなに経ったの?」というのが正直な気持ちです。10年前の私には、NPO法人の立ち上げに関わること、ましてや自分が理事長になることなど、頭の片隅にもありませんでした。組織の管理的立場になることなど夢にも考えておらず、何の準備もなく、いきなり事が始まり、無我夢中で走り続けているというのが正直なところです。
 今年1月31日に『福島の復興とともに歩んだなごみの10年』をZOOMで開催する中で、当日ご参加下さった方の名簿から、懐かしいお名前を見つけては、色々なことを思い出しました。震災後、私自身の想像をはるかに超える多くの方と出会いました。避難所や仮設住宅などでお会いした方、浜通りの保健福祉事務所や市町村の保健師さんや職員の方、地元の医療機関や福祉事業所の方、全国から支援に来て下さった保健医療福祉関係者の方、取材に来て下さった方、県や国の行政の方、市町村、県、国の議員の方、海外から支援をして下さっている方、そしてNPO法人の会員の方々。
 一期一会という言葉がありますが、被災地での出会いは、ただ一度の一瞬のその場限りの関わりかもしれない、でもその出会いを大切にしたいと思って、活動を続けて参りました。10年経った今、被災地での出会いは、形を変えながらも、色々な意味でつながっていっていると実感する毎日です。皆さまとのつながりを大切にしながら、活動を続けていきたいと思います。
最後になりましたが、本年2月13日の福島県沖地震では、東日本大震災の記憶が蘇り、気持ちがざわざわした方も多いのではないかと思います。さらに、この日を迎えるにあたり、震災の様子がテレビ画面などに流れることが多くなっています。落ち着かないお気持ちになっていらっしゃる方、「なごみ」をはじめ、心のケアセンターなどにご相談頂ければ幸いです。
 
理事長 大川貴子
相馬事務所
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特定非営利活動法人
相双に新しい精神科医療保健福祉システムをつくる会
 
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