「相双に新しい精神科保健医療福祉システムをつくる会」の副理事長として一言ご挨拶を申し上げます。私はこのNPOの立ち上げの時から関わってまいりましたので2020年で足掛け10年になります。震災・原発事故から2021年3月で丸10年が過ぎますから、一昔前のことになろうとしていますけれども、例えば福島県の震災関連自殺者の数は横ばい状態で高止まりしているという一昔前の話ではなく今の話という現実があります。それに加えて、震災時と似たようなCOVID-19感染症流行とStay Homeにより生活困窮がのしかかるという新たな現実が加わっています。
私たちは震災と原発事故により心の健康を害され、生活困難を味わうこととなった相双の人々に寄り添い、その人々と共に歩む事業を行うことをモットーとしてきました。それは一昔前の話ではなく今の現実の話として続いているのですが、時間の経過とともに人々の心の健康と生活に新たな課題も加わっていることに注意が必要だと思います。それらに総合的に取り組めるよう、私たちの事業を普段に見直すべきと痛感しているこの頃です。
「相双の人々になくてはならない『相双に新しい精神科保健医療福祉システムをつくる会』でありたい」と念じてまいりましたが、ますますその思いを強く持たないといけないと理事の一人として気持ちを新たにしております。 これからも「相双に新しい精神科保健医療福祉システムをつくる会」の事業にご理解とご支援をお願い申し上げます。